Ethena（エテナ）
作成日→更新日：2024年4月12日→2025年7月14日
Ethena(エテナ)とは？
銀行のいらないデジタルドル『Ethena』
Ethenaは、イーサリアム上に構築された分散型プロトコルで、仮想通貨の担保と先物のヘッジ取引によって、価値を1米ドルに維持するステーブルコインUSDeを発行します。
銀行など中央管理者に依存しない設計で、DeFiユーザーや銀行口座を持たない人々でも利用可能な高利回りの「インターネット・ボンド（デジタル債券）」を目指しています。
トークン情報
| プロジェクト名 | Ethena |
| 分野 | DeFi, Stablecoin |
| 開発状況 | トークン発行済み、サービスリリース済み |
| トークンティッカー | ENA |
| 国内上場の有無 | 日本取引所(未上場) 海外取引所(Binance, Bybit, Coinbase Exchange, Bitget, etc…) |
| 価格 | ¥221.30→￥50.89 |
| 時価総額 | ¥315,387,808,214→¥323,631,817,717 |
| 時価総額ランキング | 53位→44位 |
| アドレス数 | 37,679→70,088 |
| 保有可能な主要ウォレット | Binance Web3 Wallet, Trust Wallet, etc. |
上記データは2024/04/12→2025/07/14の情報となります。
◆トークンの使用用途
ガバナンス：
プロトコルの重要事項に対する投票権を付与するガバナンストークン。
ステーキング：
ENAをロックして発行するsENA（ステーキング版ENA）を通じ、報酬や他プロジェクトからのエアドロップを受け取れる。
手数料：
プロトコルの各種運用に活用され、手数料の支払いにも利用可能です。
事業モデル
Ethenaプロトコルの主要な収益源は、USDeの裏付け資産運用から得られる利回りです。具体的には、ビットコインやイーサリアムなどの先物ポジションを利用した資金調達レート（ファンディングレート）収入と、BlackRock社のトークン化マネーマーケットファンドであるBUIDLなど、トークン化国債に連動した資産から得られる利息収入が挙げられます。加えて、USDeの発行・償還時にプロトコルが設定する手数料や、マーケットメイキングによる裁定利益も収益となる可能性があります（詳細は現時点で未公表）。
トークン需要との相関関係と現状フェーズ
EthenaのENAトークンは主にプロトコルのガバナンスや報酬配分に用いられ、その需要は基盤となるUSDeの利用拡大と強く連動しています。「ネットワーク利用が増える ⇒ トークン需要が高まる」構造で設計されており、例えば以下のような相関が存在します。
- USDe流通拡大：DeFiプラットフォームや取引所でUSDeの発行・流通量が増えるほど、プロトコル収益が増加し、ENAをステーキングするインセンティブ（報酬原資）も拡大。
- 新たなドル商品の提供：規制金融機関向けの「iUSDe」など新しいドル建て資産が導入されれば、Ethenaエコシステム全体の信頼性が向上し、結果的にENA需要の底上げにつながる。
- 取引所での採用：ENAトークン自体が大手取引所に上場したり、USDeやUSDtbが他プロトコルで担保資産として受け入れられるほど、投資家のアクセス機会が広がりトークン需要が拡大。
つまりプロトコルのユーザー基盤拡大がそのままENAの価値向上に直結する仕組みです。
現在Ethenaプロジェクトは「流動性拡大～本格普及フェーズ」にあり、BinanceでのトークンローンチやCoinbaseの上場計画発表といった好材料が重なっています。これら大手市場での採用や伝統金融との連携強化が、今後のトークン需要をさらに押し上げる原動力となるでしょう。
注目ポイント
◆ TONブロックチェーン統合とTelegram連携
Ethenaは2025年6月、独自ステーブルコインUSDeおよびステーキング版tsUSDeをTONブロックチェーンに統合しました。これにより、Telegramの10億人超のユーザーが、アプリ内のWalletやTON Spaceなど主要ウォレットを通じて、USDeの購入・運用・DeFi利回り獲得が可能となりました。最大年利18%の報酬キャンペーンも展開され、金融サービスが届きにくい地域でもドル建ての貯蓄や送金、DeFiへのアクセスが拡大。今後はネオバンク機能やP2P決済など、さらなる金融インフラの拡充も計画されています。
◆ 直近6カ月間での話題性の高いニュース
2025年6月3日：米大手取引所CoinbaseがEthenaのネイティブトークンENAを公式ロードマップに追加し、将来的な上場候補とすることを発表しました。このニュースを受けてENA価格は一時約8.6%急騰するなど市場の注目度が浮き彫りとなりました（発表後は0.329ドル付近で推移）。取引量も前日比で約92%増加しており、今後の流動性拡大に対する期待の高さがうかがえます。ただしCoinbase側は、実際の取引開始には流動性（マーケットメイク）の確保や技術インフラ整備といった条件が満たされる必要があることも付記しています。
◆ 重要マイルストーン
Ethenaは独自エコシステム拡大にも注力しており、2025年初頭にはsUSDe建てのパーペチュアルDEX「Ethereal」をテストネット公開しました。またイーサリアム上のオプション取引プロトコル「Derive」も立ち上がり、Ethenaが発行するsUSDeをコア担保として採用しています。これら新規DAppsは、Ethena Networkの一部として位置づけられ、各アプリの成功がENA保有者へのトークンエアドロップ（sENA経由）などを通じてプロジェクト価値に還元される仕組みです。今後2025年内にEtherealのメインネット稼働とEthena Network詳細仕様の公開が予定されています。
◆ 相場分析（AI調べ）
ENAは現在0.34ドル前後で落ち着き、0.36ドルを超えられるかが次の鍵です。0.36ドルより上は売りが増えやすい一方、突破できれば0.40ドルや0.45ドルまで伸びる余地があります。逆に0.33ドルを割ると0.30ドル付近まで下押しが想定されますが、0.28ドルを守れれば長い目では底堅さが続く見通しです。今は取引量が再び膨らむかを見極め、押し目を拾うか上抜けに乗るかの分岐点といえるでしょう。（2025年7月14日執筆現在）
※AIによる本銘柄のみを対象としたテクニカル分析となります。投資は全て自己責任でお願いします。
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