PAX Gold(パックスゴールド)

ブロックチェーンで「金」の民主化を図るPAX Gold
PAX Gold(PAXG)——現物金に100%裏付けされたトークンの全貌
プロジェクト概要
PAX Goldは、ブロックチェーン技術を使って、物理的な金の現物をデジタル化したプロジェクトです。
従来、金の現物投資には高額な初期費用・保管費用・輸送費用がかかり、一般投資家の参入が難しい課題がありました。
PAX Goldは1つのトークン(PAXG)が1ファイン・トロイオンスのLondon Good Delivery規格の金地金に1:1で対応するように設計されています。
この金はロンドンの専門保管庫(Brink’s)に厳重に保管され、発行量と保管金量の一致を示す月次の第三者アテステーション(証明)レポートが公開されています
✓ PAX Goldが革新的な理由
・金の現物所有の安全性を保ちながら、ブロックチェーンの流動性・取引速度を実現
・PAXGは小数単位で保有でき、少額から金へのエクスポージャーを持つことが可能 (※最小購入単位は利用する取引所や購入手段によって異なる)
・ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の規制下で、透明性と信頼性を確保
→ 金とDeFi(分散型金融)の融合の最先端
2019年9月にPaxos Trust CompanyによってリリースされたPAX Goldは、NYDFSの承認のもとで発行され、透明性を重視した情報開示が行われているトークンです。
トークン情報
| ティッカー | PAXG |
|---|---|
| 分野 | Tokenized Gold |
| 現在価格 | ¥691,173.20 |
| 時価総額 | ¥257,812,380,767(47位) |
| 国内上場 | 未上場 |
| 海外取引所 | Binance, Coinbase Exchange, OKX, Gate.io, MEXC, KuCoin, Bitget等 |
| 対応ウォレット | Binance Web3 Wallet, MetaMask, Trust Wallet等 |
上記データは2026年1月5日時点の情報となります。
トークンの使用用途
- 価値保存 → 金価格に連動する資産として保有されることが多い(ただし価格変動があり、価値が常に安定するとは限らない)
- DeFi活用 → Curveなどの分散型取引所で流動性提供に使われる例がある(DeFiでの利用状況はプロトコルごとに異なる)
- 資産交換 → ブロックチェーン上で24時間365日送金が可能(処理時間はネットワーク状況や取引所の仕様に左右される)
- ポートフォリオ分散 → ビットコインなど変動性が高い資産とのバランスを取る
PAX Goldの強みは、金と暗号通貨の「いいとこ取り」を実現している点にあります。
従来の現物金投資の時間的制約(営業時間内のみ売買可能など)を排除しながら、金の価値安定性を確保できるため、現物金をトークンとして扱える点から、主に個人投資家を中心に利用されています。
事業モデル
PAX Goldの収益体系は、シンプルながら持続可能な設計になっています。
発行元である Paxos Trust Company は、PAX Goldの発行・管理を担っており、新規発行や償却時に手数料を設定しています。金の保管や保険、第三者による検証については、毎月公開されるリザーブレポートを通じて、裏付け資産の透明性が確保されています。
📊 主な収益源
① 新規発行・償却時の取引手数料(取引量に連動)
② 金の保管・保険・検証などは、Paxosが負担する運営コストとして扱われています
③ DeFi生態系での利用拡大に伴う流動性提供インセンティブ
この仕組みにより、Paxosはユーザー資産を自社資産と分離管理し、手数料体系と情報開示を明確にした運営を行っています。
トークン需要との相関関係と現状フェーズ
PAX Gold(PAXG)の価値は、London Good Delivery(金現物)の価格に大きく依存します。金価格が注目される局面では、PAXGへの関心も高まりやすい一方、需要が常に同じ動きで連動すると断定はできません。
2025年は、中央銀行の金需要が堅調で、地政学リスクや米ドル要因などを背景に金価格が強含みやすい環境が指摘されました。
🔄 需要拡大のメカニズム
- インフレ懸念の高まり → 投資家が「現物資産」へのエクスポージャーを求める
- 地政学的緊張 → 金が伝統的な「有事の金」として買われる
- DeFi生態系の拡大 → PAXGは一部のDeFiで担保・運用に使われる例があります
- 規制・情報の開示 → PaxosはNYDFSの監督下で運営され、月次のリザーブ関連レポート等で透明性を示しています
📈 現在のフェーズ:成長・統合期
2026年1月5日時点で、PAX Goldは時価総額約¥258,371,751,522を記録し、暗号資産市場で47位にランキングしています。
この1年の価格パフォーマンスは+72.76%で、ビットコインなどの変動性が高い資産を上回り、「安全資産+成長性」を兼ね備えたポジショニングを確立しました。
特に2025年4月と10月の市場変動時には、PAXG取引量が800百万ドルを超え、投資家の「有事の買い」需要の強さが明確に示されました。
プロジェクトの強み
① 規制透明性の確保——機関投資家の信頼基盤
実装時期:2019年9月〜(継続)
PAX Goldの最大の強みは、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)による規制の下で運営されているという点です。
Paxos Trust Companyは、米国でも最も厳格な規制体制の1つに従い、毎月、独立した第三者によるアテステーション(証明)レポートが公開されています(これは一般に「監査」とは区別されます)。こうした月次レポートの公開により、裏付け資産を確認できる仕組みがあります(他銘柄との“最高水準”比較は一概に断定できません)。
結果として、2025年5月にCoinbaseは、PAXGをListing Roadmap(上場予定候補のロードマップ)に追加しました。また、PaxosはPayPalのステーブルコイン(PYUSD)の発行体として関わっています。
規制の「重さ」が、逆に「信頼」へと変わる好例になっています。
② DeFi統合と多機能化——担保資産から利益生成へ
実装時期:2024年以降(継続中)
当初、PAX Goldは単なる「デジタル金の保有」に留まっていました。
近年、Chainlinkの価格フィード提供や、Curveでの関連プール形成が見られます。Aaveについては、PAXG追加の提案・議論が行われています。PAXGは以下のような新たな用途を開拓しました。
- 担保資産:PAXGを担保に、ステーブルコインやその他資産を借入
- 流動性提供:XAUt(Tether Gold)とのペアで、DEXの流動性池に供給し取引手数料を獲得
- プロトコル動向:MakerDAOでは過去にPAXGを担保資産として扱う是非が投票(シグナル)として議論された経緯があります(現行の対応状況は別途確認が必要)
2025年11月29日~12月9日にBiconomyでPAXGの取引コンテスト(総額最大$8,000)が実施されました。(これは取引所側のキャンペーンで、DeFi統合そのものを直接示すものではありません。)
このようなエコシステムの拡大は、単なる価格上昇ではなく、本質的なユーティリティの向上を意味しており、長期的な需要基盤の強化につながっています。
③ スケーラビリティと相互運用性の進化
実装予定:2026年Q1〜Q4
現在、PAX Goldはイーサリアムチェーンをメインに稼働していますが、Paxosの公式情報では、PAXGはSolanaチェーンでも提供されるとしています。
これにより、ガス代(取引手数料)を低減し、DeFi連携をさらに加速させる戦略です。
重要マイルストーン
ロードマップのタイムスパン:2025年~2026年(2年間)
📅 2025年(現行フェーズ)
・CoinbaseがPAXGを「Listing Roadmap」に追加(2025年5月、発表済み)
・DeFiでの利用拡大——Curve等での活用例/Aaveは追加提案(ARFC)まで確認
・Biconomyで取引コンテスト実施(最大$8,000、11/29–12/9)
📅 2026年(予定)
・ネットワーク対応は公式情報で(EthereumのERC-20とSolana(SPL)の記載を確認
・機関投資家向けのカストディサービス拡充
・RWA市場全体の成長に伴う、PAXGの市場シェア拡大
このロードマップは、PAX Goldが単なる「デジタル金」から、グローバルRWA生態系の重要インフラへと進化することを目指しています。
2025年の金価格上昇(年間+72.76%)をうけ、2026年にはこの「基盤整備」が顕著な成果を生む可能性が高くなっています。
まとめ
PAX Goldは、現物金(London Good Delivery)に裏付けられたトークンとして、金へのアクセス性を高めることを狙うRWAプロジェクトです。米国ニューヨーク州の金融規制当局(NYDFS)の承認を受けた信託会社であるPaxosが提供しています。
初心者投資家にとっては、価格の安定性が高く、インフレ対策に最適な資産として機能します。
一方、DeFi経験者や機関投資家にとっては、担保資産・流動性提供・複合戦略のハブとして、新たな金融体験を提供します。
2025年の市場動向と2026年の予定されたアップデートを考えると、PAX Goldは今後、暗号資産市場と伝統金融を橋渡しする重要な架け橋になるでしょう。
※ 本記事に記載されたデータおよび分析は、2026 年 1 月 5 日時点の情報に基づいています。
暗号資産市場は高いボラティリティを有しており、投資判断に際しては自らの判断と十分なリスク管理を行ってください。