Sudoswap(スド・スワップ)

更新日:2022/10/5


Sudoswapとは

Sudoswapは、Web3初のNFT AMM (自動マーケットメーカー)です。イーサリアムベースのプラットフォームは、Uniswapと同様の機能を持ち、ユーザーは他ユーザーが出資する流動性プールを介して取引を行うことができます。

UniswapなどのDEXと違って、Sudoswapでは、2つのトークン間の取引ではなく、NFTとETH間の取引を行うことができます。

従来の買い手と売り手の関係ではなく、あらかじめプログラムされた流動性プールを利用してNFTの売買が行なわれます。つまり、OpenSeaのように入札を受け入れるのではなく、指値注文のように、提示された価格で即座にNFTをプールに売却することができるのです。

Sudoswapは、2022年7月8日に自動売買マーケットメーカー『SudoAMM』をリリースして以来、驚異的な成長を遂げています。 2022年7月9日に公開された最初の週のSudpswapの取引量は、市場全体の0.03%に相当しました。1ヵ月後の8月末には、この比率が約121倍になりました。同じ期間に、OpenSeaの市場ボリューム支配率は71.2%から66.9%に低下しました。

また、Sudoswapでは、OpenseaでのようにNFTの取引でクリエーターにロイヤリティを支払う必要はありません。OpenSeaでは、セカンダリーセールスでNFTクリエーターに平均5%を支払い、さらに2.5%をOpenSeaに支払う必要がありますが、Sudoswapでは取引に0.5%の手数料を課すだけで、資金はクリエイターではなく同社の金庫に送られる仕組みとなっています。

流動性プールの仕組みに加え、手数料の安さはトレーダーにとって魅力的ですが、NFTのクリエイターやアーティストにとっては不利になる仕組みとなっている点が批判されています。

Azukiコレクション(Sudoswap)

注目ポイント

市場の影響を受けていない

2022年8月に入ってから、1日の取引量が3万5千ドルから、17日には2百万ドル以上に達し、爆発的な数字の伸びを経験しました。2022年10月現在では、58万ドルと落ち着いてはいますが、市場の低迷にも関わらず、人気が上昇中です。

横軸が期間となっており、縦軸(紫色部分)は1日あたりの取引された金額がUSDベースで記載されています。
参照元:Dune

ユーザーにとっての魅力的な機能の提供の他、『Clone X』などの知名度の高いNFTコレクションが設置したプール、メディアによる報道などの影響もこの急成長に繋がったと考えられます。

Clone Xコレクション(Gem)

AMMコンセプトは、初心者には理解しずらいものとなっていますが、SudoswapはNFTアグリゲーターの『Gem』 (https://www.gem.xyz)などから使用できるようになっており、誰でも簡単にNFTをOpenSeaよりも求めやすい価格で購入する事が出来ます。今後サポートされるサイトも増えて行くことによって、間接的にSudoswapの取引量は増え続けるかもしれません。

また、現在はETHチェーンのみ対応していますが、今後他チェーンにも拡大(マルチチェーン対応)していく可能性があるため、ユーザー数の伸びに関しては十分に期待できるでしょう。

クリエーターロイヤリティと仮装売買の課題

Sudoswapでは、NFT取引のクリエーターにロイヤリティを支払うことはありません。このようなやり方は、NFTクリエイターの収入源に深刻な影響を与えるかもしれません。『Punk #6529』のような一部の批判者は、『ロイヤリティを支払わない』ことはSudoswapの持続可能な競争優位性ではないと主張しています。

https://twitter.com/punk6529/status/1558538350621036546

また、取引手数料が低いため、特に高頻度取引を行うトレーダーにとって非常に魅力的な存在となっています。しかし、これによってSudoswapは潜在的な(仮装売買)ウォッシュトレードも引き寄せています。偽の取引量によって、コレクションのランキングが人工的に操られ、初心者などが騙される恐れがあるかもしれません。

買収される可能性

Sudoswapは、OpenSeaやCoinbaseといった大手企業に買収される可能性を秘めています。実際に2022年の4月にOpenSeaは、NFTマーケットプレイスアグリゲーターの代表格である『Gem』を買収しています。また、DEXのUniswapもNFTマーケットプレイスアグリゲータの『Genie』を2ヶ月後に買収しています。

Sudoswapは、NFTトレーディングにおける革新的なアプローチによって、NFTファンだけではなく、業界全体から注目を浴びています。

このプロジェクトの評価が気になる際は、下記にてリクエストが可能です!

プロジェクトリサーチリクエスト

※注意点※
当ページ中のいかなる内容も将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。最終的な投資決定はお客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。


公式リンク

ソーシャルメディア