Filecoin (ファイルコイン)
更新日:2023/1/12
こちらはリサーチリクエストを頂いたプロジェクトになります!
Filecoinとは
Filecoinとは、IPFSと呼ばれる仕組みにより、分散型ネットワークファイルシステムを構築し、ユーザー同士でストレージの貸し借りを行う分散型ストレージネットワークを提供するプラットフォームとなります。
2014年に「人類の最も重要な情報を保存する」というスローガンをもとにプロジェクトが発足しています。
◇プロジェクト成り立ち
ファイルコイン(Filecoin)は、2017年に資金調達&ICOにて、約282億円もの資金調達に成功し話題を呼んだプロジェクトとなります。
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IPFSについて
IPFSとはInter Planetary File Systemの略称となり、日本語では「分散型ファイルシステム」と呼ばれています。
現在、インターネットやスマートフォンの普及により日々膨大なデータが増え続けており、それを管理するサーバー事業は、現在GAFAを代表する一部の大企業のサービスに集中している状態となっています。
現状の課題として大手企業に集中することで、ハッキング(情報漏洩)、広告公害、サーバーダウン、サービス停止などのサーバー事業におけるトラブルが起こり得る状況となっています。
この中央集権化されたことによる課題を解決する仕組みがIPFSであり、この仕組みを活用したプロジェクトがFilecoinとなります。
直近のロードマップ
◇2022年のロードマップ主な3つのトピック
- ストレージの容量拡大と効率化
- ストレージ内データの検索性の向上
- ストレージのデータ上で計算するなどのプログラム機能の追加
ストレージ内により多くのデータを取り込み、そのデータを使い勝手にいい情報にするためのアップデートが行われています。
2023年のメインの開発プラン
- 人々の情報をストレージの中で管理できるようにする
- ストレージ内で、計算可能な情報やスマートコントラクトを取り込む
注目すべきポイント
IPFSを活用したプロジェクトが、世の中に浸透していくための技術的なインフラ構築に関し、投資家としては、下記のポイントに注視するとよいでしょう。
⑴ ネットワークインフラを支えるマイナーの確保
安定したストレージサービスを提供するために、分散化された数多くのマイナーが必要となります。
マイナーの数は、下記リンクの「Active Miners」という項目で確認することが可能です。
(2023年1月現在3,877のマイナーが活動しています。)
https://filfox.info/en
⑵ 通信速度の維持
IPFSの仕組み上、分散化したデータを取り出す際は、ネットワーク上の断片化された情報を集め、元のデータに復元する必要があります。
そのため、一定水準の通信速度が求められます。ユーザーがストレスなく利用できる通信速度の維持・向上は、ストレージサービスにおける最も重要な課題となります。
(3)ストレージの分散化
2023年の開発でスマートコントラクトを取り込むことができるようになることで、Blockchain技術により透明性のあるデータをIPFSの仕組みを活用し分散化されたサーバーで管理することができるようになっていくプランの片鱗が徐々に見えてくる年になるかと思います。
例えば、ブロックチェーン上で管理できる情報は限られているため、ほとんどのNFTは、デジタルデータを所有する権利という情報をブロックチェーン上で管理している状態となります。
NFTと紐づく元データ(画像や動画)はというと、中央集権化されたサーバーで管理されており、サーバーが運営しなくなってしまった場合、元データが無くなり権利だけがブロックチェーン上に残ってしまうことになりかねません。このIPFSの仕組み上で、元データを管理することができれば、元データ自体が分散管理することができるため、NFTの元データと権利両方を完全に分散化された状態で管理することが可能となります。
直近の話題について
◇2021年3月、アメリカの投資ファンド運用会社・グレイスケール・インベストメンツが、ファイルコインに対する投資信託の運用を開始しています。
米グレイスケール、新たな投資信託を発表──Filecoin、BAT、Chainlinkに投資 | coindesk JAPAN | コインデスク・ジャパン
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※注意点※
当ページ中のいかなる内容も将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。最終的な投資決定はお客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。