STEPN (ステップン)

更新日:2023/7/20


STEPNとは?

「運動で稼ぐ」コンセプトにしたヘルスケアアプリ

STEPNは、2022年にブームになったヘルスケアアプリとなり、”Move & Earn”というコンセプトをもとに作られた最初のプロジェクトです。

ユーザーが物理的な運動を行うことでデジタル資産を獲得できるという新しいタイプのアプリです。

このプロジェクトは元々、2021年開催された大規模なハッカソンイベントで、500組中4位にランクインしたプロジェクトであり、2022年上半期を代表する人気Web3アプリとなりました。その後、仮想通貨市場が冷え込んだタイミングで、同様にアプリの人気も衰退していった経緯があります。

開発企業について

Find Satoshi Lab(FSL)は、2021年に設立されたゲームおよび開発スタジオで、プレイヤーをWeb3とつなげる役割を果たしています。FSLの使命は、個々の人々にWeb3を教育し紹介するとともに、健康的な生活を奨励することとなります。

開発プロダクト一覧

◇STEPN (リリース済み)
Web3アプリで、活動的なライフスタイルを推奨し、歩行によりトークンを報酬として提供します。

◇DOOAR (リリース済み)
複数のチェーンをサポートする分散型取引所で、スマートコントラクトを利用して暗号通貨の取引を行います。GMTやゲーム内暗号資産をステーブルコインに換金するなどの使用用途があります。

◇MOOAR (リリース済み)
マルチチェーン利用可能な会員制NFTマーケットプレイスで、AI技術を活用してNFTコレクションを作成・展開し、取引を行うことができます。お気に入りのNFTプロジェクトへ投票ができるなどのGMTの使用用途があります。

◇Gas Hero (リリース前)
バトルと獲得をテーマにしたWeb3ソーシャルゲームで、自身の基地を構築し、他のプレイヤーと戦います。初期のキャンペーンとして総額約200万GMTトークン(約6,000万円相当)の賞金を用意しており、「ヒーロー」と呼ばれる、ゲーム内でのアバター作成およびデザインを募集し、選ばれた方にGMTトークンを授与する予定とのこと。

トークン情報

トークン:GMT
現在の価格:33.11円
保有者数:BNBChain 88,257 アドレス
時価総額:約365億円
24時間取引高:約110億円
時価総額ランキング:115位
国内取引所への上場:未上場 (海外取引所のみ)
※2023年7月20日現在

トークン(GMT)の使用用途について

前提としてGMTは、開発会社であるFind Satoshi Lab(FSL)エコシステムのネイティブトークンで、供給量は60億トークンと上限が定められています。GMTはFSLエコシステムの全プロダクトで消費、使用、ステーキングすることができ、各種の機能や特典を解放するために使われます。

下記は、STEPNにおけるGMTの獲得&焼却(バーン)メカニズムの概要となります。

GMTの獲得メカニズム

STEPNを利用し、ユーザーがアプリを活用し、歩行やエクササイズによって仮想通貨を獲得することができます。、その獲得量はユーザーの活動量や参加者数によって動的に調整されます。

つまり、アクティブにアプリを使い、より多く歩くほどGMTを多く獲得することができます。

GMTの焼却(バーン)メカニズム

GMTの総発行量の30%が、STEPNおよびガバナンス参加を通じてユーザーに配布される仕組みとなっています。STEPNプロジェクトの長期的な存続を確保するため、GMTの総リリース量は2年ごとに半分になります。また、焼却については、NFTのレベルを上げる、アイテムのアップグレードなどアプリ内でプレイする際に様々な用途で焼却されます。

投資家から見た注目ポイント

◇ GameFi事業のトークン価値に関する考え方

2022年、GameFi分野全体で言われていたガバナンストークンの経済圏が中長期的に維持できないという課題がありました。これは新規参入するプレイヤーが購入したNFTの購入費を原資としてゲームの報酬が支払われているような仕組みは、結果として中長期的に新規ユーザーを獲得し続けることが求められ、ユーザー獲得を維持できなくなったプロジェクトが衰退していくという流れがありました。

この課題について、様々なアプローチ方法による改善策も各GameFiプロジェクトが検討、実践しましたが、明確な成功事例がないものとされてきました。

この課題についてSTEPNも例外なく直面していましたが、2022年下半期、GameFi分野のブームが去ったあとにもSTEPNの開発企業であるFSLは、DEXの『DOOAR』、マーケットプレイス『MOOAR』のリリース、今後2023年後半にWeb3ゲーム『GasHero』もリリース予定と、GMTの利用できる経済圏を拡大していくことで、トークンの価値創造を行う活動をしております。

◇ トークン価格の推移

2022年3月より世界最大の取引所であるバイナンスにて、IEOが行われたところよりトークン発行がなされ、当時約1.39円($0.01)の価格で売買されたところよりスタートしました。2か月後には、価格が約497.56円まで高騰しました。その後仮想通貨バブルの崩壊とともに価格も下落し現在は約3.31円となっています。

今後のトークン価値の推移については、GMTの経済圏が成長し、より多くのトークン需要が再び生み出されることができるか開発会社であるFSL社の手腕にかかっていると言えるでしょう。

参照元:CMC

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