XRP(エックスアールピー)
作成日→更新日:2023年10月11日→2025年7月2日

XRP(エックスアールピー)とは?

世界中の通貨を一瞬で結ぶ『XRP』
XRPは、Ripple社が開発したブロックチェーン送金ネットワークで使用される仮想通貨です。
異なる法定通貨間の取引を数秒という短時間かつ低コストで仲介するブリッジ通貨として機能し、従来は数日を要した国際送金の所要時間を大幅に短縮します。
銀行や送金サービス事業者は事前に多額の資金をプールする必要がなくなり、手数料と資金拘束コストを削減できます。特に送金コスト負担が大きい中小金融機関やフィンテック企業、そして海外送金手数料を抑えたい個人にとって有効な手段となります。さらに、消費電力が少ない合意形成アルゴリズムを採用しており、環境負荷の低さも特徴です。
トークン情報
プロジェクト名 | XRP |
分野 | Payment |
開発状況 | トークン発行済み、サービスリリース済み |
トークンティッカー | XRP |
国内上場の有無 | 日本取引所(bitFlyer, SBI VCトレード, Coincheck, Bitbank, Bitpoint, etc.) 海外取引所(Binance, Bybit, Coinbase Exchange, OKX, Bitget, etc.) |
価格 | ¥74.27 → ¥313.06 |
時価総額 | ¥3,947,636,241,050 → ¥18,468,806,022,271 |
時価総額ランキング | 5位 → 4位 |
アドレス数 | 4,808,141 → 6,620,374 |
保有可能な主要ウォレット | Trust Wallet, Ledger, Trezor etc. |
上記データは2023/10/11→2025/07/02の情報となります。
◆トークンの使用用途
送金・決済:数秒で完了する安価な海外送金の橋渡し通貨です。
流動性供給:事前資金なしで即時に両替・送金用の流動性を提供します。
取引手数料:ネットワーク使用時に0.00001 XRP程度のごく少額が消費されます。
事業モデル
Ripple社(プロジェクト提供企業)の収益源は多岐にわたります。主なものとして、自社で保有するXRPトークンの売却、金融機関向け国際送金ネットワーク(RippleNet)利用手数料、関連企業への投資によるリターン、および顧客向け貸付サービス(ラインオブクレジット)に対する利息収入が挙げられます。例えば、RippleNet利用料は取引規模に応じて課金され、Line of Credit(貸付サービス)では企業がデジタル資産を担保に資金を借り入れ、その利息が収益となります。これら複数の収益ストリームにより、ネットワークの開発・運営資金が賄われています。
トークン需要との相関関係と現状フェーズ
XRPトークンは主に送金手数料の支払いとブリッジ通貨として機能しており、「ネットワーク利用が増える ⇒ トークン需要が高まる」構造を採っています。たとえば、
- RippleNet参加銀行が増える ⇒ クロスボーダー決済で消費されるXRPが増加
- XRPL EVMサイドチェーン上のDeFiユーザーが増える ⇒ ガス代としての需要が拡大
- 企業トレジャリーが準備資金をXRPに置き換える ⇒ 流通量が市場から吸収
つまりプロダクトの「決済圏拡大」が価格価値に直結する設計です。
現在のXRPは「訴訟終盤~商用採用加速フェーズ」にあり、主要銀行との新規契約やEVM対応DAppの増加が、今後のトークン需要に拍車をかける推進力となるでしょう。
注目ポイント
◆ Wormhole連携で35チェーン接続へ
2025年6月26日、Ripple社はクロスチェーン通信プロトコルのWormholeとの提携を発表しました。これによりXRP LedgerメインネットおよびEVM対応サイドチェーン上で、EthereumやSolanaなど他チェーンの資産をシームレスにやり取り可能となり、計35以上のブロックチェーンとの相互運用性(異なるブロックチェーン間を接続する互換性)が飛躍的に向上しました。また、BlackRock(米大手資産運用会社)などもWormholeを活用しており、本提携によってXRPL上での資産トークン化やDeFi(分散型金融)拡大にも弾みがつくと期待されています。
※XRPとXRP Ledgerについて:
Ripple(XRP)とXRP Ledger(XRPL)は密接に関係していますが、役割が異なります。XRPはXRPL上で使われるネイティブトークンで、主に国際送金や決済のブリッジ通貨として機能します。一方、XRPLはXRPの取引や記録を管理する分散型ブロックチェーンネットワークです。XRPLは独自のコンセンサスアルゴリズムを採用しており、ビットコインのようなマイニングは不要で、数秒で低コストの取引が可能です。Ripple社はこの技術を活用して金融機関向けの決済ソリューションを提供していますが、XRPL自体は誰でも利用・開発できるオープンな仕組みです。
◆ 直近6カ月間の話題ニュース
2025年6月26日、Ripple社と米国証券取引委員会(SEC)はXRPの証券問題を巡る訴訟で罰金減額を含む和解案を共同提出しましたが、米連邦裁判所(ニューヨーク南部地区)はこの和解内容を認めず却下しました。これにより2020年以来続く同訴訟は完全決着に至らず継続中であり、法規制上の不確実性も残る形となっています。この決定は暗号資産業界における規制の不透明さを改めて浮き彫りにし、市場でも注目されました。判決後、XRP価格は一時的に変動する動きを見せています。
◆ 重要マイルストーン
2025年6月のカンファレンス「APEX 2025」にて、Ripple社CEOは「今後5年でXRPがSWIFT(国際銀行送金ネットワーク)の国際送金取扱高の14%を占める可能性がある」と発言しました。既存の国際送金インフラに対し、ブロックチェーンを活用したRipple社のソリューションが数年以内に大きなシェアを獲得しうることを示唆するものです。
◆ 相場分析(AI調べ)
現在のXRPは2.15ドル~2.25ドルの狭い範囲で動き、エネルギーを蓄えています。2.25ドルを終値で超えれば2.30~2.35ドル、勢い次第で2.50ドル近くまで伸びる余地があります。反対に2.15ドルを割ると2.05ドル、次は1.90ドル付近まで下げる恐れがあります。長期の平均価格は現値より下にあり中期的な上昇余地は残りますが、方向判定には出来高の増加が欠かせません。短期なら2.05~2.15ドルでの買いか2.25ドル突破後の追随を検討し、必ず損切り水準を決めてから取引してください。(2025年7月2日執筆現在)
※AIによる本銘柄のみを対象としたテクニカル分析となります。投資は全て自己責任でお願いします。

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※注意点※
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