Pendle(ペンドル)

DeFiの”金利”を自由に売買する『Pendle』

将来の利回りをトークン化し、固定金利・変動金利の戦略を可能にする革新的プロトコル

プロジェクト概要

Pendleは、DeFi(分散型金融)における将来の利回りをトークン化して取引できるプロトコルです。利回りを生む暗号資産(stETHやsUSDeなど)を「元本」と「利回り」に分離し、それぞれを独立して売買できる仕組みを提供しています。

従来のDeFiでは、ステーキングやレンディングの将来利回りを、元本と切り離して売買しにくいのが一般的でした。Pendleはこの制約を解消し、将来の利回りを「今」売却して資金化したり、逆に利回りの上昇に賭けて投機したりすることを可能にしています。

伝統的な金融市場で行われている「債券のストリッピング(元本と利息の分離取引)」の概念をブロックチェーン上で実現した点が、他のDeFiプロジェクトとの大きな違いです。

✓ Pendleのイールドトークナイゼーション

・利回り付き資産をPT(元本トークン)YT(利回りトークン)に分離

・PTを割安で購入し満期まで保有すれば、差額が「固定金利」として確定

・YTを購入すれば、利回り上昇時に大きなリターンを狙える

投資家は自分のリスク許容度に合わせた柔軟な利回り戦略を構築可能

トークン情報

ティッカー PENDLE
分野 Yield, DeFi
価格 ¥307.91
時価総額 ¥52,293,051,420(121位)
国内上場取引所 未上場
海外主要取引所 Binance, Coinbase Exchange, Upbit, OKX, KuCoin, Gate.io, HTX, Bitget等
対応ウォレット MetaMask, Ledger, Trust Wallet, Binance Web3 Wallet 等

上記データは2026年5月11日時点の情報となります。

トークンの使用用途

  • ガバナンス投票 → 重要提案(PPP)など、プロトコル方針に関する意思決定に参加
  • ステーキング(sPENDLE) → PENDLEをステーキングし、条件を満たすと買い戻し報酬を受領
  • 流動性提供報酬 → Pendle AMMへの流動性提供に対するインセンティブとして配布
  • インセンティブ自動配分 → 流動性や手数料実績に応じ、各プールへ報酬を自動配分

2026年1月にはトークノミクスが大幅に刷新され、従来のvePENDLE(最長2年ロック)がsPENDLE(14日後に解除可能)へ段階移行しました。これにより、V2手数料の80%がPENDLEの買い戻しに充当され、条件を満たすsPENDLE保有者に分配される仕組みへと進化しています。

事業モデル

Pendleの収益モデルは、プラットフォーム上で発生する取引手数料とプロトコル手数料が中心です。2025年には年間約4,000万ドル(約60億円)のプロトコル収益を達成しており、DeFiプロトコルの中でもトップクラスの収益力を誇ります。

📊 主な収益源
    ① PT・YTの取引時に発生するAMM手数料
    ② 利回り決済(Fixed Yield Settlement)に伴うプロトコル手数料
    ③ 新プラットフォーム「Boros」によるファンディングレート取引手数料

V2のYield/Swap手数料の80%はPENDLE買い戻しに充当され、条件を満たすsPENDLE保有者へ分配される設計です。2025年の固定利回り決済額は前年比161%増の580億ドルに達しました。

トークン需要との相関関係と現状フェーズ

PENDLEの需要は、DeFi市場全体の利回り水準やTVL(総預かり資産)の拡大と密接に関連しています。利回りを求める資金がDeFiに流入するほど、Pendleの利用も増加する傾向があります。

🔄 需要拡大のメカニズム

  • DeFi利回りの上昇 → YT取引需要の増加 → 取引手数料収入の拡大
  • 機関投資家の固定金利ニーズ → PT取引量の増加 → TVL拡大
  • sPENDLEへの移行 → V2のYield/Swap手数料の80%が買い戻しへ → 報酬還元の明確化
  • マルチチェーン展開 → 利用者基盤の拡大 → エコシステム全体の成長

📈 現在のフェーズ:成熟・多角化期
2026年5月11日時点で、時価総額約¥52,293,051,420(121位)を記録しています。2025年9月にはTVLが130億ドルを超える史上最高値を記録しました。
2025年のプロトコル年間収益は約4,000万ドルに達し、Grayscaleの2026年Q2「Assets Under Consideration」に掲載されるなど、将来の商品候補として調査対象に入っています。

プロジェクトの強み

sPENDLEトークノミクスの刷新

実装時期:2026年1月

従来のvePENDLEモデルでは最大2年間のロックが必要でしたが、新しいsPENDLEモデルでは14日間のアンステーキング期間で引き出しが可能になりました。即時引き出しも5%の手数料で対応しています。

この移行により、プロトコル収益の最大80%がPENDLE買い戻しに充当される仕組みが導入され、トークンの流動性と価値連動性が大幅に向上しています。また、アルゴリズムによるエミッション配分の自動化で、エミッション量が約30%削減されています。

Boros:ファンディングレート取引プラットフォーム

開始時期:2025年後半〜(継続中)

Borosは、無期限先物(パーペチュアル)のファンディングレートをトークン化して取引できる世界初のオンチェーンプラットフォームです。ローンチから7か月時点で累計取引高約115億ドル、ピークOI約2.7億ドルを記録しました。

デリバティブ市場のファンディングレートは巨大な収益源であり、Borosはこの未開拓市場をDeFiに持ち込むことで、Pendleの収益基盤を利回りトークン化事業と併せて二本柱体制へと発展させています。

マルチチェーン展開と機関投資家向け施策

展開時期:2025年〜2026年(継続中)

Pendleは現在、Ethereum、Arbitrum、BNB Chain、Base、Mantle、Optimism、Sonic、HyperEVM、Berachain、Monad、Katana、Inkの12チェーンに展開し、Cross-chain PTでAvalancheやUnichainにも対応しています。さらに「Citadels」構想により、Solanaを含む非EVMチェーンへもPT(元本トークン)のアクセスを拡大中です。

また、AaveではPendle PTがV3 Coreの担保に統合済みで、V4でもPT向け価格アダプターの利用が示されるほか、21sharesによるPendle ETP(上場投資商品)がスイスSIX取引所に上場するなど、機関投資家からの認知と採用が加速しています。

重要マイルストーン

ロードマップ:2025年実績・2026年重点施策・長期構想

📅 2025年

・TVL過去最高の130億ドル超を達成(9月)

・Borosローンチ:ファンディングレート取引の提供開始

・年換算プロトコル収益約4,000万ドルを記録

・21shares Pendle ETPがスイスSIX取引所に上場(10月)

・固定利回り決済額580億ドル(前年比161%増)

📅 2026年

sPENDLEへのトークノミクス移行(1月)

・UX簡素化とワンクリック・レバレッジPTを導入済み

・RWA(実世界資産)プール統合の拡大(USDG、apxUSD等)

・Borosのクロスプラットフォーム・ファンディングレート裁定取引機能

・Grayscaleの検討対象リストに掲載(商品化未確定)

📅 長期構想

・Citadelsで機関投資家向けKYC準拠の固定利回りアクセスを検討・開発

・非EVMチェーンを含むさらなるマルチチェーン拡大

・140兆ドル規模の伝統的債券市場とオンチェーン金利市場の架け橋を目指す

Pendleは「利回りトークン化」という独自の領域でDeFi市場をリードし続けています。2026年はsPENDLEへのトークノミクス刷新とBoros拡大により、収益構造の多角化と機関投資家採用の加速が進む重要な年と位置づけられています。伝統的金融の巨大な金利デリバティブ市場をオンチェーンに取り込むという長期ビジョンの実現に向けて、着実に歩みを進めています。

※ 本記事に記載されたデータおよび分析は、2026 年 5 月 11 日時点の情報に基づいています。
暗号資産市場は高いボラティリティを有しており、投資判断に際しては自らの判断と十分なリスク管理を行ってください。

このプロジェクトの評価が気になる際は、下記にてリクエストが可能です!

プロジェクトリサーチリクエスト

※注意点※
当ページ中のいかなる内容も将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。最終的な投資決定はお客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。

公式リンク

コインマーケットキャップ

ソーシャルメディア