Elixir(エリクサー)
作成日:2024/07/26
Elixirとは?
DEX流動性の強化を図る『Elixir』
Elixirは、オーダーブック型の取引所(DEX)に流動性を供給するためのネットワークです。
DPoS(Delegated Proof of Stake)を採用し、ネットワーク参加者が投票で取引の確認者(バリデータ)を選びます。
クロスチェーン対応で、異なるブロックチェーン間での取引を可能にし、30以上の主要なDEXに統合されています。
これにより、迅速かつ効率的に流動性を提供し、取引のスプレッドを狭め、市場の透明性を向上させます。
トークン情報
Elixirプロジェクトについては、2024年7月26日現在、ネイティブトークンであるELXは上場されていません。
◇トークンの使途について
●コンセンサスとセキュリティ
ネットワークを運営するノードや、取引を確認するバリデータは、ネットワークの安全性と正しい動作を保証するためにELXトークンをステーク(預け入れ)します。これにより、バリデータが正直に行動する動機が生まれ、ネットワーク全体の安全性が向上します。
●ガバナンス
ELXトークンを持っている人は、ネットワークの将来について提案をしたり、投票を行う権利があります。これにより、トークン保有者がネットワークの運営に参加することができます。
●手数料管理
メインネットの開始後、ELXトークンの保有者は、ネットワークで発生する手数料の使い道を決める権限を持ちます。これにより、手数料の収益をどのように活用するかを選ぶことができます。
注目ポイント
◇Elixirの資金調達について
Elixirは、シードラウンドで210万ドル、シリーズAで750万ドル、シリーズBで800万ドルを調達し、合計で約1,760万ドルを獲得しました。主要な投資家にはInception Capital、Hack VC、Maelstromなどが含まれ、評価額は800万ドルに達しました。この資金調達の成功により、Elixirは流動性供給ネットワークの強化と、さらなる技術革新を推進するためのリソースを確保し、今後の成長と市場拡大に大いに寄与することが期待されます。
◇ 注文書ベースのDEXとAMM型のDEXの違い
注文書ベース(オーダーブックベース)のDEXは、ユーザーが希望する価格で仮想通貨を売買する注文を出す取引所です。これらの注文は「注文書」にリストされ、他のユーザーが同意することで取引が成立します。
一方、自動マーケットメーカー型(AMM型)のDEXは、流動性プールを利用して取引を行います。ユーザーは仮想通貨をプールに預け、アルゴリズムで決定された価格で他のトークンと交換します。
主要な違いは、価格決定方法と流動性の確保にあります。注文書ベースはユーザーの希望価格で取引し、AMMはアルゴリズムで価格を設定します。
Elixirは、これらの注文書ベースのDEXに流動性を提供し、それにより、取引のスプレッド(買値と売値の差)が狭まり、より良い取引条件が実現することを目指します。
◇ Elixirの主要な分散型取引所(DEX)への統合について
Elixirは、主要な分散型取引所(DEX)とネイティブに統合されており、流動性供給を効率化し、取引を円滑に進めることをサポートしています。
以下はその例です。
Injective
分散型金融(DeFi)とクロスチェーンデリバティブ取引を強化し、ユーザーが異なるブロックチェーン間で取引できるようにします。
dYdX
分散型証拠金取引を提供し、流動性を向上させます。これにより、ユーザーは証拠金を利用して効率的に取引を行うことができます。
Hyperliquid
高速取引と低遅延を特徴としており、取引が迅速に行われることを保証します。
これらの統合により、ElixirはDEXエコシステム全体の成長と発展に寄与しており、ユーザーはより良い取引条件を享受できると期待されています。
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※注意点※
当ページ中のいかなる内容も将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。最終的な投資決定はお客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。