Curve(カーブ)
作成日:2025年6月11日

Curveとは?

ステーブル同士を滑らかに繋ぐ『Curve』
Curveは、ブロックチェーン上で動作する分散型取引所(DEX)です。
特にステーブルコイン同士の交換に特化した自動マーケットメイカー(AMM)方式を採用し、低い手数料とスリッページ(価格ずれ)で効率的な取引を実現します。これにより、大口の資金を扱うユーザーや安定資産を運用したい投資家の課題(安定した価格での交換ニーズ)を解決します。また、流動性提供者(Liquidity Provider)に報酬を分配する仕組みを備え、ユーザーは預けた資産から利回りを得ることも可能です。
トークン情報
プロジェクト名 | Curve |
分野 | DEX |
開発状況 | トークン発行済み、サービスリリース済み |
トークンティッカー | CRV |
国内上場の有無 | 日本取引所(未上場) 海外取引所(Binance, Bybit, Coinbase Exchange, OKX, etc…) |
価格 | ¥104.32 |
時価総額 | ¥140,891,077,078 |
時価総額ランキング | 77位 |
アドレス数 | 92,724 |
保有可能な主要ウォレット | MetaMask, Trust Wallet, Coinbase, Ledger, etc. |
上記データは2025/06/11の情報となります。
◆トークンの使用用途
ガバナンス:
プロトコルの提案や投票に参加するためのガバナンストークン(議決権付トークン)です。CRV保有者はCurve DAO(分散型自律組織)の議決に参加し、手数料配分や新規プール追加など重要な変更を決定できます。
ステーキング:
CRVをロックすることでveCRV(投票エスクロークされたCRV)に変換でき、これにより流動性提供時の報酬ブースト(加算)やガバナンス投票権を得られます。長期ロックするほど報酬倍率が高まり、プラットフォームからの利益配分をより多く受け取ることができます。
手数料:
Curveで発生するスワップ手数料の一部は、CRVステーキング参加者に還元されます。具体的には、取引手数料の50%がveCRV保有者(CRVステーキングユーザー)に配分され、残り50%が流動性提供者に支払われる仕組みです。
流動性マイニング報酬:
Curveプールに資金を提供したユーザーはインセンティブとしてCRVトークンを獲得できます。これはプロトコルによる流動性確保策であり、提供量や提供期間に応じてCRVが配布されます。
事業モデル
Curve Financeの主な収益源は、プロトコル上で行われるスワップ時に発生する取引手数料です。各取引に対して手数料が課され、その手数料は流動性提供者やCRVステーキングユーザー(veCRV保有者)に分配されます。つまり、Curve自身が収益を独占するのではなく、利用者コミュニティに還元されるモデルです。この設計により、より多くのユーザーが流動性提供に参加し、プロトコル全体の流動性と取引量が向上する好循環が生まれています。また、2023年には独自のステーブルコインcrvUSDを導入し、ユーザーが暗号資産を担保に預けてcrvUSDを借り入れることで利息(借入手数料)が発生するモデルも追加されました。これらの手数料収入がCurveエコシステム内で循環し、CRVトークンの価値や流動性提供者への報酬原資となっています。
トークン需要との相関関係と現状フェーズ
Curveのトークン「CRV」は、ガバナンス投票・報酬ブースト・手数料分配を担い、「流動性が増える → 報酬が拡大 → CRVロック需要が上がる」という循環モデルを形成しています。具体例としては、
- 新規プールの流動性が集まる → Gauges(報酬配分投票)の競争が激化 → veCRV 取得を目的にCRV長期ロックが増加
- crvUSDの発行残高が伸長 → 安定コイン手数料の配当を狙うロック需要が上乗せ
- Arbitrum、zkSync などL2への展開 → 新規ユーザー流入でステーキング参加が拡大
このように、プロトコルの“利用拡大”がCRVの価値向上に直結する設計です。
現在のCurveは、「機能多角化 & マルチチェーン拡張フェーズ」にあり、2023年のcrvUSDローンチでレンディング領域へ進出。2024年には複数のL2でTVLを急拡大させました。今後、crvUSDのユースケース増加とL2上での取引手数料減少が、CRV需要をさらに加速させる推進力となるでしょう。
注目ポイント
◆ Curve、TON財団と戦略提携
2024年9月17日、CurveはTON財団(The Open Network)との戦略的提携を発表しました。Curveの安定したスワップ技術をTONブロックチェーン上に提供し、TON上でのステーブルコイン取引を効率化するプロジェクトを共同でインキュベートしています。この提携により、新興ブロックチェーンへの技術提供とユーザーベース拡大を図っています。
◆ BlackRockのBUIDL接続でRWA流入本格化
2024年11月、Curve FinanceはElixirと提携し、BlackRockのトークン化マネー・マーケット・ファンド「BUIDL」を導入しました。これによりユーザーは暗号資産に加え米短期国債裏付け資産にも容易にアクセスでき、実世界資産(RWA)の流入が加速します。取引量の土台が広がることで手数料収入とveCRVロック需要の双方が底上げされる見込みです。
◆ 重要マイルストーン
レイヤー2ネットワークへの展開や新市場への進出が予定されています。特にEthereumの拡張ソリューションであるzkSync Era上へのプロトコルデプロイ提案がコミュニティで可決されており、将来的にCurveのAMMをL2上でも利用可能にする計画が進行中です。また、現実資産のトークン化(RWA)をDeFiに取り込むトレンドに対応し、実世界資産を扱うプールの導入など新たな市場領域への拡大も議論されています。これらのマイルストーンは、2025年以降のCurveエコシステム拡大とCRVトークンの需要喚起につながる重要事項として注目されています。
◆ 相場分析(AI調べ)
現在のCRVの価格は0.72ドル前後で、0.70ドルあたりが下支えとなる一方、0.75ドルを超えられずにいます。0.70~0.75ドルの狭い範囲を行き来しており、どちらへ抜けるかが注目ポイントです。0.70ドルを割ると0.66ドルや0.60ドル付近まで下がる可能性がありますが、逆に0.75ドルをしっかり突破すれば0.80ドル、さらに0.82ドル近くまで上値が伸びる余地があります。今は買いと売りが拮抗しており、大きな動きが出るのを待つタイミングと言えます。(2025年6月11日執筆現在)
※AIによる本銘柄のみを対象としたテクニカル分析となります。投資は全て自己責任でお願いします。

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