GMX(ジー・エム・エックス)
更新日:2022/10/5
GMXとは
GMXは、口座、地理的な制限、中央集権的な高い取引所手数料なしに、誰もがオンチェーン(チェーン上)で資産を取引できる分散型パーペチュアル(永久)およびスポット取引所です。
Binanceなどの中央集権的な取引所とは異なり、ユーザーはこのプラットフォームを利用するためにKYC(本人確認)を行う必要がないため、よりアクセスしやすいプラットフォームとなっています。
バイナンススマートチェーン(BSC)上で『Gambit Financial』としてローンチされ、その後Arbitrum上でローンチし、『GMX』としてリブランドされました。同取引所は現在、Avalancheネットワークと、Ethereum上に構築されたレイヤー2スケーリングソリューションである『Arbitrum』上の両方で運営されており、将来的には新しいチェーンに拡大する計画を持っています。
ユーザーは、UniswapなどのDEXのようにスワップできる他、最大30倍のレバレッジで資産をロングまたはショートする事ができます。
Arbitrumでの取引開始(2021年8月)以来、Arbitrum上での取引額は合計で540億ドルを超えています。2022年1月6日、GMXはAvalanche取引所に上場し、Avalanche上で150億ドル以上の取引量を処理しました。2022年10月現在での累積取引量は約700億ドルに達しています。
GMXは、標準的な自動マーケットメーカー(AMM)で使用されるモデル『x*y=k』の代わりに、『GLPプール』という流動性プールと、オラクル(ブロックチェーン内外をつなぐミドルウェア)のChainlinkが提供する価格フィードを組み合わせて、資産の『真の価格』を特定しています。これにより、GMXは流動性の低い資産の真の価格を実現し、スリッページをゼロにした取引を行うことができます。
注目ポイント
〇完全非中央集権型なスポットとパーペチュアル取引所
完全にオンチェーンである非KYC取引所は、CEX(中央集権型)への規制があった場合でも、活発なパーペチュアル市場がWeb3エコシステムの流動性の主要な供給源であり続けることを可能にします。
2021年にはCEX取引に関する規制の懸念が大きく、このためにHuobiなどの取引所が中国での業務停止を余儀なくされた例があります。さらに、BinanceやFTXなどの取引所は、KYCの強化を余儀なくされ、顧客に提供できるレバレッジも減少しています。そのため、GMXなどの世界中どこからでも利用可能な制限無しの非中央集権型プラットフォームへの需要は日々高まっています。
〇規制の課題
2022年3月には、DEXアグリゲーターのプラットフォームであるMatchaが、ロシアからのユーザーをブロックするようになりました。同じくDEX1inchやdYdXは、米国からのユーザーを許可していません。今年に入って国の圧力によって、ユーザー制限を行なっている分散型取引所が増えています。現時点では、日本はアクセス制限されている地域リストには含まれていませんが、日本でも今後DEXへの規制などが明確になってくるにつれて、これらのプラットフォームにアクセス出来ないようになるかもしれません。
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※注意点※
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